Q)eBINDでの色に関して質問なのですが、HPでは『技術的にはさまざまな色でも使用可能』と記載されておりますが、 １）生産・販売の実績は御座いますでしょうか。 ２）また、技術的に現在不可能な色というものはあるのでしょうか。 A－１) 色の件ですが、レーザー透過溶着用に有彩色の販売の実績はございません。 eBINDは、自動車や電気・電子の機構部品をメインターゲットとしておりますので 基本的に全て黒色で展開しております。 他の色の展開については、技術的なことと併せてビジネスボリュームがどの程度になるかで、事業判断が必要になります。 A－２)技術的に不可能な色、というのは難しい質問なのですが、 現行使用されている材料の色調に厳密に併せることは困難と考えられます。 例えば、「赤、青、黄」とかで出来ますか？という問いに対してはYesです。 しかし、赤でも様々な赤があると思いますので、ご希望の赤が可能かどうかは？です。 また、ご承知の通り、レーザー透過溶着の場合、 一方をレーザー透過、もう一方をレーザー吸収とする必要がございます。 世の中には無色の近赤外線吸収剤というものが存在しない(色の薄いものはある)為 有彩色で透過側と吸収側の色調を全く同じにすることは困難です。(吸収側がくすんだ ような色目になると思います。) 故に、有彩色のレーザー溶着は、レーザー透過着色樹脂の間に、レーザーを吸収する シートを挟むなどして界面を発熱させる工法を適用する方が良いと考えております。 弊社では、レーザー透過の、赤、青、黄の基本色を持ち合わせており、 白色のレーザー溶着技術の特許も持っております。 これらを組み合わせて再現可能な色は技術的に可能となりますが、 調色並びに、着色コンパウンドの製造を何処で行うかが課題となります。 (弊社は、色材メーカで樹脂コンパウンドの製造は出来ない為） 現在、有彩色のレーザー溶着に関しては、着色見本プレートの作成や、 将来的な着色コンパウンド製造のお手伝いを頂ける様に交渉を進めている最中です。