一般にプラスチックの接合方法としては、ネジやボルト・ナット、接着剤による方法があります。
しかし環境問題の観点から考えると、ネジやボルト・ナットではプラスチック製品を解体し分別する必要がありますし、また接着剤では、接着乾燥後も揮発性有機物質(VOC)が発生し、さらに焼却すると有毒ガスが発生するなどの問題が起こる可能性もあります。
それでは実際に、ネジや接着剤以外にプラスチックを接合させる方法には何があるでしょうか?
それは、熱可塑性樹脂の性質(加熱→溶融/冷却→固化)をうまく利用した、熱溶着方法が使われています。
例えば2枚の“チョコレート”を貼り合せたい場合、貼り合わせたい部分を熱で溶かし、それぞれを重ねて、人間の手の力で押しつけ、冷やして固まるのを待てば、1枚の“チョコレート”になる現象と似ています。またこの熱で溶かした“チョコレート”自身が接着剤の役割を果たしており、地球環境に優しいことが理解できると思います。
このような熱溶着方法は近年では広範囲に取り入れられており、従来からのものでは熱板溶着法、振動溶着法、そして超音波溶着法があります。 |